真性雑感 第三版

真性雑感 ~目次~

● クライマックス・シリーズ

セ・リーグでは阪神が、パ・リーグでは日ハムが早々に負けてしまったので、すっかり興味を失ってしまった。

大阪で暮らしていた名残から、今でもセ・リーグでは阪神タイガースを応援しており、シーズン中はいつも試合結果を気にしたりしているものの、こちらでは試合を中継するテレビが極端に少ないのに加え、チームや選手個人の情報をテレビから得ることができない。

CS放送を受信しているが、タイガース全試合を見られるチャンネルは契約していないし、今は海外ドラマを見まくっているので時間もないのが現実だ。

それに変わって関西地方でのタイガースの扱い並みに情報が氾濫しているのは北海道日本ハムファイターズで、各選手の紹介からインタビュー、練習風景からオフシーズンの過ごし方まで様々な番組で紹介される。

極端なのは 9時前の NHKのローカルニュースで、あの大阪ですら試合結果として阪神の情報から始まりはすれど、その他の試合結果くらいは画面に表示されていたが、北海道のローカルニュースは日ハムの途中経過、結果しか伝えず、他の試合結果には触れもしない。

そこまで大量な情報を流し込まれると必然的に洗脳に近い状態となり、否が応でも日ハムのことは気になり始めるし、試合結果も気になって勝敗に一喜一憂するようになってしまうではないか。

結果、今となってはセ・リーグの阪神、パ・リーグの日ハムを応援するようになっているので、理想としてはクライマックス・シリーズで両チームに勝ち進んでいただきたかった。

しかし、それが現実となってファイナルステージを迎えた場合、どちらのチームを応援したら良いものやら非常に困ったことになるので、あくまでも理想、希望、夢にとどめておいたほうが良いのかも知れない。

● ギリシャ問題

ギリシャのゴタゴタが続いているが、あの国民、政治家も含めて何を考えているのか理解しがたく、とても日本人の感覚では付き合っていられない。

日本も財政危機であり、このままだといつかは破綻してしまうと言われているが、ギリシャの場合は 『いつか』 ではなく、今月中に確定してしまう話しだ。

それでは国も国民も困るだろうから、ユーロ圏の国々が仕方なしに 「助けたるっ」 という結論に至ったのに、「助けてもらうか考えたるっ」 とはどういう神経か。

そもそも、もう国がダメだから行政サービスの質を少し落とさなければならないとか、公務員給与を削減しなければならないのは自明の理であり、確かに国家財政をそこまで悪くした無能な政治家に腹も立つだろうが、これが日本であればブツブツ文句を言いながらも全国民が同じ痛みを分かち合うのであれば仕方がないとあきらめ、財政再建案を呑むことだろう。

ところが徹底した個人主義であるヨーロッパ、そのギリシャ国民は身を削ってまで協力する気はさらさらないようで、「給与を減らされてたまるか」 「年金カットなんぞふざけるな」 「人員削減などもってのほか」 と大暴れする始末。

しかし、これを対岸の火事、他人事と見る訳にはいかない。

国の借金をアホほど増やした政治家を選んだのはギリシャ国民だと、冷笑できる立場に日本は置かれていない。

同じように無能な政治家を選んでいる以上、このままであれば、5年後、10年後には日本も同じ道をたどるかもしれない。

● 大阪ダブル選挙

橋下知事が辞任して大阪市長選に出馬するという件に関しては、失礼ながら野次馬的に、そして壮大な実験として興味を持ちつつ遠く北の大地から見つめている。

橋下氏が知事になったのは我が家が大阪を離れてからのことであり、実際に大阪府民の生活がどう変わったのか、意識がどう変わったのか実感できていないし詳しいことは分からない。

知事と市長の喧嘩というか、やり合いに関しては、ことあるごとに報道されていたので知っているし、それに対しては野次馬的に 「やれやれぇ~!もっとやれぇ~!」 などと面白がりつつ傍観していた。

橋下氏の掲げる大阪都構想が正しいのかどうなのかは分からないが、何らかの革命を起こそうとしたとき、官僚はどう動き、有権者はどう行動するのか。

そしてその革命、大変革は成功するのか否かという壮大な実験には大きな関心があり、その行く末をしっかりと見ておきたいとの願いから、橋下氏が市長になってほしいと思っている。

もし、大阪を舞台に革命が成功するのなら、日本自体が変わることも不可能ではない。

変革者が現れ、政治を根本から変えて官僚システムを破壊してくれることを期待することができるのではないかという希望が持てるだろう。

大阪でのそれが成し得なかった場合、やはり日本は変われないとあきらめ、財政破綻する前に国外への脱出を真剣に検討したいと思う。