記憶 Memory-21

過去の記憶

本州と少し遅れ、今週から北海道の子どもたちの短い夏休みが始まった。

朝の散歩で姿が見られないのは寂しいが、来月の 20日前後には学校が始まるのでそれまでの辛抱だ。

今は夏休みでも塾に通って勉強したり、両親とも働いていると学童保育所に通ったりしているのだろうから、真っ黒に日焼けして遊び回っている子どもは少ないのだろう。

自分が子供の頃は、1-2年生くらいまで夏・冬休みの宿題があったが、それ以降は自由研究のようなものしかなく、提出が義務付けられた印刷物の宿題というものがなかった。

それをいいことに、日が昇ってから沈んで暗くなるまで川や山や野原、学校のグラウンドや材木置場、公園や家の屋根の上などで遊びまくっていたものである。

冬は冬でスキーやスケートに興じ、雪の中を転げ回って真っ白になりながら遊んでいた。

そんな楽しかった記憶はしっかり残っているのだが、一部スッポリと抜けている部分がある。

それは昼ごはんの記憶だ。

いつ、どこで、なにを食べていたのか全く思い出せない。

朝食の記憶はある。

両親共稼ぎだったので朝は慌ただしく、そんな中でも朝ごはんを食べていたし、朝起きるのが面倒になった中学時代はゆっくり一人で朝ごはんを食べて、ゆっくりと出かけたので遅刻の常習犯、高校の朝は家では食べず、学校に着いてから早弁したり買食いしたりしていた。

晩御飯に良い思い出はなく、毎日のように母親であるショウコの愚痴を聞かされ、感情がたかぶると涙ながらに職場での辛い出来事を話したり、逆に気に入らない人の話しをして怒り出したりしていたので、テレビドラマなどで見る楽しい会話の明るい食事をした記憶がない。

良きにつけ悪しきにつけ、とりあえずは朝と夜の食事の記憶はあるのだが、昼ごはんの記憶は白紙、無の状態である。

よく記憶喪失の人が過去を思い出せずに苦悩するシーンをドラマで見たりするが、無であることが少し恐ろしかったり気持ち悪かったりするほど一切の記憶が残っていない。

小学校から中学校まで給食だったので、学校でみんなと食べている記憶、高校で弁当を広げている記憶も残っているが、夏休み、冬休みなどの記憶はゼロだ。

過去の雑感で幼児のころから小学校を卒業するまで、両親が仕事に行っている間は知り合いの家に預かってもらっていたことは書いた。

その家での食事の記憶は、年に何度か両親そろって職場の付き合いで帰りが遅くなることがあったので、その際に晩御飯を一緒に食べた記憶は残っている。

しかし、休みの日に昼ごはんを食べた記憶はない。

北海道の夏休みは短いとは言え、24-5日間も昼ごはん抜きで過ごすはずはないと思われる。

小学校の高学年になると祖父母の家に一人で行き、休みの初めから終わりまで過ごしていたことが何度かあるが、その際に昼ごはんを食べさせてもらった記憶はしっかり残っているので、すべての昼ごはんの記憶を失っているわけではない。

中学、高校になれば家でなど食べず、不良仲間と喫茶店などで食べていたのかもしれないし、菓子パンをかじっていたのかもしれないが、明確な記憶がなく、頭の中は真っ白な状態だ。

いったい夏休みや冬休みの昼ごはんはどうしていたのだろう・・・。