強迫性障害(OCD)

強迫性障害をざっくり言うと、自分の意に反してマイナスイメージが頭に浮かび、それを払拭するために同じ行動を繰り返してしまう病気だ。

今回は、具体例を挙げながら、果たしは自分はどうだろうかと考えてみることにした。

というのも、強迫性障害というほどではないが、こだわりは強い方だと自覚しているからである。

普段は何がどこにあろうと気にしないが、整理し始めると細部まで気になってしまう。

例えば本であれば、普段は乱雑に積み上げていようと斜めになっていようと気にもならないが、いざ整理を始めると作家順、発売順に並べたくなるし、本の高さも気になり背の低い順とかにしたくなってくる。

何かを並べる場合もミリ単位で平行なり垂直なりに並べたくなってしまう。

あくまでも、それはやり始めればということであって、普段はどうなっていようと気にしないところが強迫性障害との違いだと思われる。

普段の生活で強迫性障害なみにこだわりが強く出てしまうと家族などに迷惑をかけるが、仕事だとむしろ評価される場合もある。

Webサイトのデザインをする場合も、例えば四角い枠があった場合、1ピクセル(ドット)単位のズレも許せず、縦横がピタリと合うまで調整を続けてしまう。

しかしそれは、仕上がりが美しくなるためむしろ喜ばれることなので、プラスに作用している具体例だろう。

さて、強迫性障害における強迫観念と脅迫行為の具体例だが、それは以下のようなものなのだそうだ。

■ 汚染に関するもの ■

電車の吊革に触ることができない、公衆トイレの便座に座れない、または接触した後、菌やウイルスなどに汚染されるような不安に襲われ、何度も手を洗ったり、何時間も風呂に入ったりしてしまう。

これに関しては平気だ。

吊革にも平気で触れるし、公衆トイレなどは、たとえ便座クリーナーなどが設置されていたとしても、いちいち面倒なのでそんなものは使用せずにどっかと腰を落ち着けられる。

■ 安全確認に関するもの ■

外出の際、ドアに鍵をかけたか、窓は閉めたか、ストーブやガスコンロの火を消し忘れていないかなどと不安になり、何度も家に戻って戸締まりや火の元を確認してしまう。

これに関しては年に何度かは気になって引き返し、玄関の戸締まりを確認することがないではないが、毎回ということもないし、それを何度も繰り返すということもないので病的ではないだろう。

■ 他傷行為への疑念に関するもの ■

車の運転中に何かを踏んだりした場合、人をひいたのではないかという不安に襲われ、その場所に戻って確認せずにはいられない。その他、自分の行為が誤って人を傷つけてはいないか不安にさいなまれる。

これに関しても自分には病的症状はないだろう。

そもそも車の運転をしないので人をひくこともないし、人に不信感や不快感を与えてしまわないよう、一般常識的な気遣いくらいはするが、それ以上のことはないし、いちいち人を傷つけていないかなどと考えることもない。

■ 順序や数字などに関するもの ■

衣服を着る際、必ず決められた順序でなければいけないと考えてしまい、順番を間違うと最初からやり直すなどして 1つの行為に長い時間を費やす。

特定の数字を不吉と感じ、あらゆる行為の際にその数字を避けようとする。

左右対称でないといけないといった、ものの配置などに強くこだわるケースもある。

これに関しては若干の心当たりがある。

これは日本人ならだれでも少なからず思い当たるふしがあると思われるが、『4』という数字はちょっと敬遠してしまう。

たとえば何かを食べる際、3個とか 5個なら良いが 4個はちょっと気分がよろしくない。

ブログの更新をする際、時間が 04分だったり 42(しに)分だったりすると、投稿するのを少し待って 05分や 43分になってからボタンをクリックしたりする。

しかし、時間を見るのを忘れていて投稿時間が 04分や 42分になってしまったら、それを削除してやり直そうというほどではない。

左右対称などにこだわるのは冒頭に書いた通りであり、かなり強くこだわる傾向にあるのは自覚している。

■ その他 ■

不要になったものでも、いつかまた使うのではないかという思い込みから捨てられず、家の中が不要なもので埋め尽くされる。

これに関してはまったく当てはまらず、超ドライなショウコの血を完璧に受け継いだものと思われ、『お買い物日記』 担当者がオロオロするほど物には執着も頓着もせずにバンバン捨てることができる。

むしろ、これに当てはまりそうなのは 『お買い物日記』 担当者だ。

もちろん、家の中が埋め尽くされるようなことはないが、自分から見るともう何年も使っていないのだから持っていても仕方がないだろうと思うものも、『いざという時のため』 に捨てずにいることが多い。

その 『いざ』 がいつになったら来るのかは、まったくの不明なのだが・・・。