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中国や韓国の経済発展、技術革新は著しいが、相変わらずのコピー天国、偽造品、模造品天国であるのと同時に他国の製品、他社の製品を安易に真似たものが横行しており、世界各国から非難を浴びている。

日本製品や日本生まれのキャラクター、商品名までパクリ放題でオリジナリティのカケラもない状況ではあるが、戦後復興で無から有を作り上げてきた日本も、当初はアメリカを始めとする先進国の製品や技術を真似て安い人件費と1ドル=360円という固定相場によって低価格製品を大量に輸出していたのだから中国や韓国を責めてばかりもいられない。

しかし、特に中国はすでに日本を追い抜いて世界第二位の経済大国になったのだから、人の真似をしたり、人の商品名を勝手に商標登録するような行為は国家レベルで抑制すべきだろう。

音楽や芸術、デザインも中国や韓国には独特なものがあるのだから、それを活かした作品作りに邁進すべきではないのか。

確かに戦後から劇的な経済成長を遂げた日本も人マネ、猿マネと非難され続けた歴史はあるが、原点を忘れなかったという強みも残っており、その強みを活かして再び世界に挑戦しようという動きも活発になってきた。

そもそも日本人には独創性があると思う。

機械を擬人化したロボットなどはアニメだけにとどまらず、二足歩行、人とのコミュニケーション能力などに磨きをかけて世界トップレベルにあるが、それというのも鉄腕アトムから脈々と受け継がれる人型ロボットが登場するマンガやアニメの歴史なしには語れないに違いない。

擬人化と言えば動物や虫を擬人化したマンガやアニメも日本が初だと思われ、動物が主役の 『ジャングル大帝』 などは明らかにディズニー・アニメの 『ライオン・キング』 に多大な影響を与えているだろうし、『昆虫物語 みなしごハッチ』 は 『バグズ・ライフ』 の原点だろう。

ディズニー・アニメの車を擬人化した 『カーズ』、魚を擬人化した 『ファインディング・ニモ』 もすべて日本アニメの影響から派生したのだろうから、逆にアメリカが日本の真似をしたということだ。

アメリカ映画の 『ロボコップ』 の作者も日本のマンガ、そして特撮テレビ番組にもなった 『ロボット刑事』 が原点であることを認めている。

日本のアイドルが男女を問わず個人からグループ、ユニットへと移行したのはジャニーズ系、モーニング娘。や AKB48グループの影響が絶大なのだろうが、日本でも一時期は人気の高かった K-POPもその大半がグループなのは日本のアイドルの影響なのは間違いないだろう。

インドまたはイギリスから伝わったカレー、中国から伝わったラーメンを海外からは日本食だと認識されるまでに至るほど独自に進化させ、磨きをかけるのも日本だが、その盛り付け、飾り付けがフランス料理に影響を与えるほど独創的で美しい日本食も伝統的に守られているし、その日本食そのものが海外で大ブームになっている。

魚をすり身にして再び練り固めるカマボコやチクワなど世界に類を見ない独特の食べ物であるし、それを応用したカニカマなどはヨーロッパで引っ張りだこの人気食材にまで成長した。

バブル景気の崩壊から、すっかり自信を失ってしまった日本だが、アメリカの真似をしていた昔と違って誇れる独創的な技術や文化、製品があるので中国や韓国に負けない製品を生み出すことは可能だと思われる。

今は海外のサービスを真似ることが多いネットビジネスも、日本人の視点で新たな技術、サービスが生まれる日も近いのではないだろうか。

先に書いた動物などの擬人化もそうだが、特定のものに音楽を用いるのも日本独特の文化なのではないかと思う。

今でこそ世界中で作られるテレビ CMには音楽が流れるが、1980年代くらいまでアメリカのテレビ CMには音楽がなく、機関銃のようにしゃべりまくって製品の特徴を伝えるものばかりだった。

日本には昔から CMソングというものがあり、その製品のイメージを伝えていたし、CMで使われたことによって大ヒットとなった曲もある。

そして、子供に聞かせる物語にまでテーマソングがあるのは日本くらいなものだった。

日本のむかし話、おとぎ話には歌がある。

『桃太郎』、『金太郎』、『浦島太郎』 にはそれぞれテーマソングがあるが、海外のグリム童話などにテーマソングは存在しなかった。

金太郎は 1900年の 『幼年唱歌』 に掲載され、桃太郎、浦島太郎は 1911年の 『尋常小学唱歌』 に掲載されたが、それぞれ実際に作られたのは掲載年より前だろう。

そう考えると 1900年より前から物語が語り継がれ、テーマソングが歌い継がれたことになる。

海外では 1928年に世界最初のトーキーアニメ、ディズニーを代表するキャラクター、ミッキーマウスが登場する 『蒸気船ウィリー』 で流された音楽が初のテーマソングということになるかもしれないが、ミッキーマウスのための、ミッキーマウスのテーマではない。

そうなれば 1937年に公開されたディズニーの長編映画第一作目であり、世界初のカラー長編アニメーション映画である 『白雪姫』 で使われた曲が、初めてグリム童話の中のひとつの物語のために作られたテーマソングということになる。

実に日本から 37年遅れのことだ。

そもそも日本には世界に類を見ないテーマソングが多数存在する。

学校ごとに存在する校歌は世界を探しても中国と韓国、そして日本にしかないし、会社の社歌がある海外企業は数社のみだ。

日本にはその他にも相撲界で享保から伝わる 『相撲甚句』、明治から伝わる 『鉄道唱歌』、江戸時代から伝わる火消し鳶職の 『木遣り唄』、そして民謡には炭鉱夫、漁師、農家など様々な職業の曲がある。

お茶の産地には茶摘み歌、子供のためには童謡、遊びのためだけの歌など、日本は音楽が溢れている国だ。

そう考えると日本人は根本的に歌が好きなのかもしれない。

独自性がないと言われ続け、経済の落ち込みから技術やものづくりに対する自信すら失ってしまった日本ではあるが、独自の文化を持ち、独自の感性を持った国民なのだからオリジナリティ溢れる独特の製品、サービスを生み出すことが必ずできることだろう。

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