昨年末からダラダラとした日々を過ごし、身も心もトロントロン状態で間もなくカスタードクリームのようになるのではないかと思われるほど超ゆるゆるな環境に身を置きっ放しであるから、リハビリもなしに週が明けた 6日からもろに 5日間続く平日を無事に乗りきれるのか多少の不安もなきにしもあらずといったところである。
ゴールデンウィークや夏季休暇の際にも同じようなことを書いているように、明日の日曜日に帰省先から帰ってきたり、海外から帰国したりする人も少なからずいることだろうが、それがいつも不思議でならない。
昨日のニュースで伝えられたように火災や事故で交通機関がマヒすることだって想定されるし、とくに冬は気象条件によって陸海空の交通がマヒすることも少なくないのだから、仕事の前日に帰宅を予定するのは危険極まりないのではないだろうか。
おまけに何のインターバルもとらず、リハビリ期間もなしに翌日になれば疲れもとれて体力が回復し、スパッと気持ちも切り替えて仕事に臨めるのだろうか。
自分にはとても信じられないことではあるが、実際にはそれが可能な人が多いのかもしれない。
かなり前に勤めていた会社では、若い社員が集まって夜行バスに乗って遠く離れたスキー場まで行き、朝から晩まで遊んで帰りも夜行バスに乗って車中で睡眠をとり、朝の 5時くらいに市内に戻って一旦は帰宅し、着替えてそのまま出社するという離れ技を難なくこなしていた。
いや、中には疲れ果てて居眠りをする社員もいたので全員ができたことではないし、朝 5時着など吹雪でバスが立ち往生すれば団体で会社に遅刻してしまうというリスクを伴うではないか。
いくら体力や精神力に自信があったとしても、やはり少しは余裕のあるスケジュールで行動するのがよろしいのではないかと気が弱くて体力に自信のないオッサンは思ったりするのである。
昨日の夜で御節料理を食べ尽くしてしまったので今日からは普通食に戻るが、土曜の夜はパスタと何年も前から決まっている我が家のしきたりであるし、日曜日の昼は蕎麦を食べるというのも同様なので米に味噌汁という通常食にもどるのは明日の夜からだ。
北海道では大晦日の夜から御節料理を食べる家庭が多いが、我家の場合も前日の 30日から料理の仕込みを開始し、31日にはだし巻き卵の端やカマボコ、伊達巻きの端、煮崩れた料理や割れてしまった数の子などを集めて三箇日に食べる量とほとんど変わらないくらいの料理を食べ始める。
つまり、大晦日の夜から 1月 3日まで夜は御節料理を食べ続け、三箇日の昼は雑煮を食べ続けることになるのだが、それだけ食べても不思議に飽きることはないどころか、1月 3日の最後の夜などは名残惜しくて仕方がなく、『お買い物日記』 担当者と二人でしょんぼりしたりするのだ。
食べ飽きないのが日本食の偉大なところであろうかとも思うが、そもそも自分の好きな味付けのものしか並んでいないので飽きが来ないのだろう。
もちろん数の子を自分で味付けたり、魚のすり身からカマボコを作ったりする訳ではなく、買ってきたものを切って並べるだけというものもあるにはあるが、品数の半分、食べる量の 7割以上は手作りしている。
それというのも既成品の中には苦手な味付けのものがあり、少し口をつけただけで捨ててしまうことが以前から何度もあったからだ。
保存性を考慮してのことだろうが、必要以上に味が濃かったり甘すぎたりするものが多く、中には保存料をたっぷり使用しているのか化学の味がしたりするものがあったりで、飽きる以前に多くを食べることができない。
そんなこんなで、あれも手作り、これも手作りとしているうちに少しずつ作るものが増えてしまい、今では年末の 29日から下準備を開始して 30日は朝から晩まで、31日も食べ始める直前まで料理している。
幸か不幸か自分は包丁を使えるので、『お買い物日記』 担当者と二人で二日間はキッチンに立ちっぱなしというのが毎年のことだ。
出来上がったものは大晦日と三箇日の 4日分に小分けして保存するので、朝昼兼用の雑煮は出汁を温めてもちを焼くだけ、夜の御節は盛りつけるだけで食事にありつけるため、それ以外はただひたすらダラダラと過ごすのが我が家の正月である。
そのダラダラはゴロゴロしながらテレビを見て過ごすのが常だが、年を追うごとに見たい番組が少なくなっているのが寂しい。
5-6年前まではクリスマス時期から始まる年末年始の特番を何本も録画し、休みになってから見始めるものだから年が明けてもクリスマス特番を見ることになったり、正月特番を見終わるのが 10日くらいになるので、いつまで経っても正月気分が抜けなかったりしたものだが今はそれが極端に少なくなっている。
今回の年末年始も毎年恒例となっている特番から卒業することにした。
一応は録画して見てみたのだが、全体の 1/4ほど見た段階でギブアップし、来年からは録画の必要はないと判断するに至ったので、もう二度と見ることはないだろう。
そんな感じで我が家の年末年始の過ごし方も少しずつ変わってきている。
そして次回の年末年始は・・・。
とりあえず作る御節料理の量を減らさなければなるまい。
いい歳をして腹が割れそうになるまで飲み食いし、毎晩のように胃薬を飲んで寝ている場合ではないのである。
ここ数年、いつも来年こそは量を減らそうと 『お買い物日記』 担当者と話してはいるのだが、いざ作り始めるとついつい例年通りの量になってしまうということを繰り返しているので、次回こそ、次回こそは量を減らすことを宣言しつつ、今年最初の雑感を終えようと思う。