今日は法事があったので電車に揺られて一時間程度の町に行ってきた。
JRの駅に着くと駅員さんに乗り換えの接続やら出発時間やら色々と聞くことが多く、時間がかかっている年配の男性がみどりの窓口に。
後ろに人が並んでいるのに気づき、切符の購入は今日ではなく、話を聞きたいだけだからという理由から、窓口を離れて客がいなくなるまで待合室のベンチで待っていた。
気遣いがなく、無遠慮な人であれば、どんなに人が並ぼうと自分の知りたいことを最後まで聞き続けただろう。
人がいなくなり、再び駅員さんと話し始めた男性だったが、また後ろに人が並ぶと窓口を離れる。
実に良い人だと心から感心してしまった。
休日ともあって電車の乗車率は 100%を超えており、探しても空席は見つからなかったが、おっさん一人が荷物を載せて二席を占領している。
通路に立っている人もいるのに、なんと傲慢な奴かと思っていると、車掌さんがやって来て注意され、すごすごと荷物を網棚に上げていた。
その後も荷物は座席に置かぬようと車内アナウンスが流れ、肩身の狭い思いをしたことだろうから、最初から周りに気を遣えば良かったのである。
みどりの窓口で見た男性とは大違いであり、見知らぬ者同士ではあるものの、その男性の爪の垢を煎じて 37杯くらい飲むことを強くお勧めしたい。
座れないのでデッキに立っていると、そこも人であふれ、狭い空間の温度は上昇していく。
そんな中、やけに鼻をグシュグシュさせ、ときおりブーンと鼻をかむ男性がいた。
自分も鼻炎でよく鼻がグシュグシュ状態になるので偉そうなことは言えないが、この狭い空間を風邪ひきさんと共有するのは勘弁願いたい。
帰路であれば帰宅してすぐ手洗いとうがいをすることができるが、法事の寺でうがいするのも、JRの駅のトイレでうがいするのもためらわれる。
ここで風邪などうつされてたまるものかと、なるべくその場の空気吸うのは最小限に控えようと、できるだけ小さく呼吸をして時間を過ごした。
法事のお寺さんは凄くしゃべりの達者な人で、まるで落語家さんのような話に引き込まれる。
坊さんの話しなど退屈なものが多いが、説教ではなく世間話のような実に巧みな話術だったので最後まで興味深く聞くことができた。
その後は会食。
コースで次々に出される料理に満腹感を覚え、昼間から酒を飲んだことも手伝って睡魔に襲われながら会場を後にした。
帰りの電車も混んでいたが、ラッキーな事に 『お買い物日記』 担当者と並んで座ることができ、ゆっくりと目を閉じた瞬間から記憶がなくなって気づいたのは下車する駅の直前だった。
土曜日は何があろうとパスタの日と決めているが、今日は帰宅時間が遅くなったことと、食事の会場で折り詰めを頂いたので、それを晩ご飯に充てて後はのんびりとした夜を過ごしている。