世の中にはやめてほしいことが色々とある。
まずは少し前の雑感にも書いた、アナウンサーのくせに
「◯◯じゃないですかぁ」
とか言うやつ。
NHKでかなりな人気を誇っている女子アナ、橋本奈穂子氏も相当ひどい。
深夜の 30分間のニュース番組で
「東京でのオリンピック開催が決まったじゃないですか」
「消費増税目前じゃないですか」
「明日から連休じゃないですか」
などなどと、10回くらいは使うのではないだろうか。
感化されやすい若者ならいざ知らず、すでに 10年のキャリアがあるアナウンサーが使うのはいかがなものかと思う。
次にやめてほしいのはカバー曲ばかりリリースする音楽業界。
まるで芸能人総カラオケ大会でも開催されているのではないかと疑いたくなるほど、どいつもこいつもカバー曲、カバー曲である。
カバーであっても自分なりに歌い込んでいたり、独特なアレンジが加えられていれば多少は価値もあろうかというものだが、原曲のままのオケにのせて原曲と同じように歌う芸のなさだ。
中には
「完コピしました」
などとぬかす大馬鹿者までおり、だったらモノマネ選手権にでも出場していれば良いのであって、小僧やお嬢ちゃんがモノマネした CDを 2000円も 3000円も出して買うはずがなかろう。
今の時代、CDにしても音楽配信にしても曲を売るのは難しく、好みが多様化しているので大ヒット曲を生み出すのも難しいのは分かる。
だとすれば K-POPのように他国を含めてマーケットを広げ、世界に打って出るくらいの気概をみせたら良さそうなものだが、残念ながらそこまで気合の入ったレコード会社は見当たらない。
さほどのマーケティングや多額の宣伝費をかけなくても、過去に大ヒットした曲を人気アーティストがカバーすれば人にも曲にも知名度があるので一定の収益が得られるという安直なビジネスに頼ってばかりいると、今に国内ですら相手にされなくなるに違いない。
我々が受けてきた意味のない英語教育ではなく、バリバリの教育を受けた世代がターゲット層になった場合、歌詞が日本である必要性は薄れてくるだろう。
そうなったら邦楽も洋楽もなく、同じ土俵で世界中と競争しなければならないのだから、つまらない戦略など捨てて世界で勝負できる作詞家、作曲家を育てるべきではないだろうか。
そしてやめてほしいのは声優の歌手デビュー。
ここ数年、ものすごい勢いで、特にアニメの声優が CDを発売しているが、どいつもこいつも同じ声にしか聞こえない。
アニメの挿入歌を声優が歌ったりオリジナル曲を発売したりと大忙しだが、単に制作費がなくて有名アーティストを起用できないだけなのではないだろうか。
アニメ好きな若者が大人の策略に乗っかってしまって形成されているだけのマーケットに思えてならない。
次にやめてほしいのは肉汁を 『にくじる』 って言うやつ。
果汁は 『かじゅう』 であって決して 『かじる』 とは言わないのと同じであって、聞いていて気持ちが悪いのでお願いだから 『にくじる』 というのをやめてほしい。
『にく』 は音読みであり、『しる』 は訓読みなので、『にくじる』 などと読んではいけないのであり、重箱(じゅう(音)ばこ(訓))を代表とするような特例的に変則読みを許されるには気持ち悪すぎる読み方は控えるべきだ。
次にやめてほしいのはレジで金額を言われてから財布を出すやつ。
これだけテレビのネタにもラジオのネタにもされているのに、いまだに金額を言われてからゴソゴソと財布を探してノロノロと小銭を数えたりするやつがいる。
昔は女性、それも高齢になればなるほど割合が多かったように思うのだが、そこそこ若い男性までも同じような行動をしているのを見て、これは単に性格とか要領、能力の問題であって男女差、年齢差によるものではないことが分かった。
そしてやめてほしいのは、もの凄い匂いを発散させる柔軟剤。
最近の流行りなのは理解できるが、だれもかれもがこぞって様々な香りを発散させると、それが入り混じってとんでもないことになりそうな気がする。
毎朝の散歩ですれ違う子どもたちも、花の香やらなんやらでプンプンしている。
その子どもたちが一堂に会する教室、朝礼の体育館などはとんでもないことになっているのではないだろうか。
実際、香りが強すぎて気分が悪くなる事例なども出始めているので、今に香りの柔軟剤禁止が発令されるのではないかと思ったりしているところだ。
まだまだ世の中にはやめてほしいことがあるが、こう書いているうちにだんだん腹が立ってきたので、血管が切れる前にやめおくことにする。