デジタル化の波 ~目次~
21日の独り言に書いたブルーレイ・レコーダーは24日に届いた。
2008年 8月 9日に購入した DVD/HDDレコーダー、2010年 11月 12日に液晶テレビとともに届いた BDレコーダーに続く、我が家にとっては 3台目のデジタル録画機器である。
前回の購入から約 4年の時を経て、デジタル技術は大きく進化していた。
まず単純に動作が軽快だ。
4年前の製品とは比較にならないほど各種機能の操作画面、テレビ番組表の表示、スクロールが速く、ストレス無しに操作することができる。
そして驚くべきはネット接続によって広がる利便性だ。
まずは BDレコーダー本体をネット接続する必要があるが、今回購入したものは標準で Wi-Fi機能を有しているため、機械まかせにすれば自動的に無線 LANの電波を認識してくれる。
その無線を使うためのパスワードなどは入力する必要があるが、逆に言えばそのパスワードさえ入力してやれば苦労することなくネット接続することができるという訳だ。
ネットにさえ繋がってしまえばレンタルビデオ配信のサービス、すっかり定着した動画配信サービスの YouTube、定額で映画やドラマ、アニメが見放題の huluなどなど、様々なサービスを利用することができる。
ただし、技術の進歩はそれだけに留まらず、スマホやタブレットを使えばさらに利便性が向上し、今までは考えられなかったことまでできるようになっていた。
まずはスマホ、タブレットをリモコン替わりにすることができる。
電源の ON/OFFはもちろん、チャンネルの切替、録画、再生など、付属のリモコンでできる基本的な操作が可能なので、リモコンの電池が切れたり壊れたりした時に代用が可能だ。
次に機器をネット経由で遠隔操作することができる。
録画予約も可能なので、予定より帰宅時間が遅れてしまう場合、出張や旅行が長引いてしまった場合など、日本、いや、世界のどこにいてもスマホやタブレットなどの携帯端末、手元のパソコンから録画予約することができるので、いつもの番組を見逃してしまうこともなくなるだろう。
また、その録画も実に簡単で、画面には YAHOO!などでお馴染みのフォーマットでテレビ番組表が表示され、各番組欄に [ 録画予約 ] ボタンがあるので、見たい番組のボタンをクリック (タップ) するだけだ。
もちろんドラマ、スポーツ、ニュースなどジャンル別で番組を探すこともできるしキーワード検索することも可能なので、もしかすると付属のリモコンで予約するより簡単かもしれない。
予約済みの一覧も見ることができ、不要な予約を取り消したりすることもできるので、どんな場所にいても自宅の実機の前で操作しているのと何ら変わらぬことができる。
さらにネットを利用して録画済みの番組を見ることもできる。
自宅にある BDレコーダーの HDDに撮り溜めている番組の一覧を取得し、それを再生することができるので、通勤通学の電車内、旅行や出張の宿泊先で録画した番組を楽しむことができるのは、日本のネット環境が業者間の競争によって高速化された恩恵ではあるものの、やはり技術革新の賜物だろう。
録画したものを時間と場所を選ばず見ることができるということは、テレビ各局が有料で展開しているビデオ・オン・デマンドを利用する必要がないということだ。
見たい番組はとりあえず録画しておけば、どこにいても、何時であっても手元の携帯端末やパソコンでみることができるのだから有料のサービスを利用する必要がない。
そして、ネットを利用すれば放送中のテレビも見ることができる。
ワンセグ放送を受信すればテレビを見られるが、それとは比較にならないほどの高画質で視聴できるのが魅力ではあるものの、そもそも録画機器を利用してオンタイムでテレビを見る必要があるのか疑問が残るが。
そんなこんなでデジタル機器は驚くべき進化を遂げているが、上述したことをすべて実現しようとすると機器のネット接続だけではなく、各携帯端末にアプリをインストールする必要があったり、遠隔操作が可能になる手続きを踏みつつ Webサイトに会員登録したりしなければならないので、誰もが容易に使えるシステムにはなっていない。
デジタル機器、ネットに詳しい電気屋さんに設置から各種セットアップまで任せられるなら良いが、家電量販店で買ってきたり通販で購入したりした場合はすべて自力でやらなくてはならないので知識がないと大変だろう。
これらすべての煩雑な設定をせずとも簡単に様々な機能を使えるようになれば、世の中はもっと便利になり、もっと可能性が広がることだろう。