例によって年末恒例の台所仕事に従事している。おせち料理の仕込みなのだが、部屋には良い香りが漂い、野生の記憶が呼び戻される。今日は作るだけなのに 「ガルルル~」 と食べてしまいそうだ いけない、いけない。人間なのだから、ましてや大人なのだからと我が身に言い聞かせつつも、味見と称してモグモグしている自分だ。