− 第一章 戸惑い編からの続き −
やはり、そう簡単に諦められるはずもなく・・・。
コンビニがダメなら、大手百貨店に命運を託すしかない。大阪(梅田)に向かい、阪急百貨店、阪神百貨店、大丸を捜索するがやはり「ホンコン焼きそば」を発見できない。心斎橋にある今は経営が破綻してしまった”そごう”は以前住んでいた街にもあるから、「ここに売っているに違いない」という期待と不安の入り混じった心境で捜索に向かうが、あえなく「からぶり」する。
もう諦めるしか・・・。
傷ついた心と、重い体を引きずるように帰宅。なぜ、どうして「ホンコン焼きそば」を食すことが出来ないのか。大阪、いや、関西では食べることも、その姿を見ることすらかなわないのか。精神状態は最悪の状態に向かうが禁断症状は激しく、そして強く襲いかかる。「ど、何処に行けば・・・。あの芳しい香り、鼻腔の奥に突き刺さるような青のりの風味を味わうことが・・・」。体は疲れ果てているはずなのに床についても思考は無限ループに陥り、神経ばかりがさえて眠ることができない。
そうか!全国区の大手スーパーか!!
浅い眠りについていたようだった。突然目がさめ、阪急も阪神も「阪」が付くくらいだから大阪資本だ!そうか!全国区の大手スーパーを忘れていた!!と思い立つ。全国に多くの店舗を展開しているスーパーであれば、独自の物流網を構築しているはず。全国の各店舗とも同じ商品構成で営業しているに違いない。ダイエー、ヨークマツザカヤがある!そこに行けば、きっとこの苦しみから逃れられる。大手スーパーに行けば、きっと出会えることを確信できたのか、その後やっと深い眠りについたようだ。